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保育内容

絵画・造形教育

普通の大人は絵の上手下手を、本物に見えるかどうか、本物に似ているかどうかで判断するものです。
 
それはそれで一つの価値判断として尊重すべきものでしょう。しかし、絵には別の価値判断もあります。仮に本物そっくりであることこそ価値が高いなら、ひまわりの「写真」は、ゴッホの「ひまわり」より価値が高いことになります。つまり、絵にはもうひとつ人類共通の真の価値判断があり、それはその絵が魅力的であるということでしょう。
 
 このことについて、ピカソは、私たち幼児教育者にとって、とても興味深いことを述べています。ピカソは、ある児童画展に出席した時「私は17歳のとき、すでにラファエロのように描くことが出来た。しかし、今日ここにある作品のごとく描けるようになるために、私はその後の人生のすべての時間を費やしてきた」 また、アメリカの教育学者ハワード・ガードナーは、「理由は分からないが、幼児期には確かに芸術的才能の開花がある。それは私にとって大きな謎のひとつだ」と言っています。
 
 本園が創立されたとき、絵画・造形教育のメソッドを作られたのは、二紀会会員の高瀬善明(たかせ・ぜんめい)画伯ですが、高瀬先生も同じ事を言っておられました。「幼児の絵はそもそも素晴らしい。素晴らしい絵になる運命にある。大人が邪魔しなければ」
 
 だから、先入観を与えてしまわないよう、先生は描き方を教えない。お手本も見せない。その一方で、お子様がしっかり描画に打ち込めるよう、多くの色の色画用紙を自由に選べるよう準備し、多種類の色の絵の具を自由にストレス無く使えるよう準備し、子ども達の創作意欲が最大限に沸くような適切な環境設定、言葉がけ、等々。つまり、お子様に指導よろしき絵画教育を受けていただき、幼児期に相応しい魅力的な絵、つまりピカソやハワード・ガードナーが驚嘆した、幼児期本来の魅力と底力を最大限に引き出してあげる指導、それが本園の絵画教育です。
 
 造形教育も同様です。なにかお手本があってその通りに造るのではなく、お子様の自由な発想、創造力を引き出す教育です。教育=エデュケーションの語源はラテン語の「引き出す」。まさに語源通りの教育です。
 
 お子様の絵の具を使った活動は、お絵かきばかりではありません。様々な種類の色遊び、絵の具あそび、色彩構成あそびをたくさん経験します。特に年少組さんはお絵かき以上にこの活動を重視し、色彩感覚を育てます。
 
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音楽・器楽合奏

 あかつき幼稚園の音楽教育メソッドは、ブレーメン音楽研究所代表の蔭山真章(かげやま・まさあき)講師によっています。

 このメソッドの要諦は、
 
1.それぞれの年齢に応じた基礎力の目標を立て、
 
2.合理的な指導で子どもたちに楽しみながら上達していただき、
 
3.年少→年中→年長と進むにつれ、より高次の音楽性、音楽の持つ素晴らしさ、深み、さらには曲想を理解できる感受性を育てる。
 
4.歌唱指導においては、声の出し方を重視するとともに、なにより耳で聞くこと、音程を意識することを重視しています。
 
 本園の教職員は、蔭山講師からの指導に基づき、毎日(主に毎朝の個別指導やグループ指導)少しずつお子様の基礎力を育てます。その積み重ねの結果が、本園の高い評価をいただいている音楽教育の秘密であると思います。
 
 蔭山講師は編曲(子ども用の楽譜を創ること)も優れています。蔭山講師の編曲は、そのクラスを観て、そのクラスの子ども達に合ったように編曲します。つまり、常にオリジナル。それもそのクラスの、その子ども達のためのオリジナル楽譜です。
 
 世の多くの幼児用の編曲家は「幼稚園用だから簡単に作り直せばよい」という発想が色濃く感じられます。そうしてできた楽譜は、まるで、水でうすめたサイダーのようです。
 
 蔭山講師の編曲の発想は違います。「本当は、幼稚園児にはかなり素晴らしい潜在力がある。この潜在力を有効に生かし、子どもたちが原曲の素晴らしさをきちんと感じられるように、できるだけ原曲が本来持っている良さを損なわないように編曲する」この発想と蔭山講師の才能とが合わさり、なおかつ、それぞれ個々のクラスに最も適した楽譜を一つひとつ手作りする。本園の感動的な音楽表現の秘密はここにもあると思います。
 
 「でも、うちの子はついて行けるのかしら?」
 
 何を隠そう私も音楽苦手でした。なにしろピアノを小学2年生から習い始めて、20歳になってもバイエルを卒業できず、ついに嫌気がさしてやめたくらいです。私の娘は、こんな音楽劣等生の親の子であるにもかかわらず、6歳で父親を抜きました。あかつき幼稚園の音楽教育は、音楽苦手なお子様にこそ、受けていただきたい、本園自信の教育内容です。
 
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めざましあそび

 めざましあそびの根本原理を創られたのは、20世紀最大の発達心理学者ジャン・ピアジェ博士。ピアジェ博士はすでに歴史上の人物ですが、この研究成果をもとに、実際にめざましあそびとして具体化されたのが、日本のピアジェ研究の権威、滝沢武久教授です。滝沢武久教授は東京大学でピアジェ理論を専攻され、現在ピアジェ研究の第一人者であると同時に、現在(社)日本幼年教育界の会長も務められています。
 
 めざましあそびという名前には、工夫する喜びにめざめる、発見する喜びにめざめる、そして、考える喜びにめざめる、という意味がこめられています。その言葉通り、子どもたちは、めざましあそびを通じて、無意識のうちに、論理的思考力の基礎にめざめていきます。
 
「お勉強みたい。小学校に入ってからすべきことではないの?」
 
 なるほど、早期教育、小学校の内容の単なる先取りは意味がありません。そのようなことに費やされる努力・時間は、長期的な目でみると、ほとんど無駄になると言われています。
 
 ところが、小学校に入学するまでに、ほとんどの子どもたちは遊びを通じて、無意識のうちにいくつかの「論理言語」を、実は獲得しています。「論理言語」については後で述べますが、要するにこの「論理言語」の獲得し具合が、小学校入学以降、授業の理解度の善し悪しに、大きな影響を与えていることがわかってきたわけです。
 
 「論理言語」とは、子どもたちが「考える」ことができるために必要なツール(道具)となる言葉のことです。たとえば「○○で○○なもの」(複数の属性)とか「○○の斜め右上」(位置関係)とか「○○でないもの」(否定の概念)などの言葉がこれにあたります。これらは、大人にとって、あまりにも当たり前すぎる言葉であるが故に、いざ教えるとなると非常に難しい。
 
 実はこれらは、教えて教えられるものではなく、適切な遊びを通じて、お子様みずから獲得するしかないのです。ピアジェ理論によるあそびを通して、全ての子どもたちがもれなく豊富な量の論理言語を獲得すること、それがめざましあそびの大切な目的のひとつです。
 
 それ以外にも、小学校以降の作文能力につながる「絵カードによるお話し作り」、将来の数学理解のもととなる、様々な黒板あそび、それらもめざましあそびの大切な一面です。
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英語あそび

 英語あそびは、あかつき幼稚園が最も力を入れている保育のひとつです。このため、あかつき幼稚園では、ECC英会話講師による週に一度40分間の英語あそびに加え、サーバードリームという英語保育を毎日10分間欠かさずおこなっております。なぜ毎日かというと、語学の習得にとって、日々の積み重ねがたいへん重要だからです。
 
 私は、子ども達が将来的に身に付けるべき英語力は、仕事に役立つレベルとなると、高校卒業時あるいは大学在学中に、できれば英検の準1級程度を取得していることが必要であると考えています。そして、あかつき幼稚園の英語保育は、この目標のスタートとして最適な保育であると思います。
 
 このように、幼稚園時代にしっかりと日常英単語や正しい発音に親しみ身に付けていくわけですが、本園では同時に、母国語としての日本語の国語力を育てるための「音読絵本」(P.7)や「めざましあそび」(P.4)もとり入れておりますので、非常にバランス良く、お子様の地頭の基礎を育て、回り回って将来の英語その他の勉強にも有益に働くよう配慮しています。
 
 国際化の世の中をふまえ、本園の正課の英語保育は、ECCと、サイバードリームの二本立ての保育を通し、「英語って面白いな!僕は私は英語が得意!」という意識を持って上級の学校に進学していただけるよう万全の指導をさせていただいております。
 
 具体的な保育内容は、「きらきら星」など英語の歌や、天気、動物、日用品、自然、あいさつ、簡単な英会話など、日常生活に密着した様々な英語について、子ども達が聞いて自然に理解し、自然にしゃべられることを目指した保育内容です。ECC英語遊びは、年長組と年中組は一学期4月から、年少組は二学期9月から始まります。通常はECCの日本人英会話講師が来園し、学期ごとに一度、外国人講師授業があります。また、サイバードリームでは、日常英単語を正しい発音で、耳で聞き、声に出し、年長組さんは簡単な英会話にもチャレンジします。サイバードリームによる英語保育は、2歳児教室のアンジュ組からスタートします。
 
 なお、課外にECC英会話教室もあります。さらにもっとお子様に英語を学ばせたい方は、園の通常の英語保育に加え、この英会話教室に入られると良いでしょう。
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体 操 保 育

 お子様の身体の発達にとって一番大切なことは、まずは単純に運動することです。大人なら意識的なエクササイズやウォーキングでしょうが、幼児期のお子様にとってそれは自由な外あそびです。そして幼児期のお子様の運動の基本は歩くこと・走ること。たとえば、鬼ごっこ、たとえばかくれんぼ。子ども達は遊びの中で、歩きたい時に歩き、走りたい時に走ります。
 
 そして、お子様が遊んでいる運動場の面積が、お子様の歩く距離や走る距離=運動量に密接に関係しています。
 
 本園は幸いにして園庭がとても広いので、お子様が走りたいと思った時は、ちゅうちょなく思い切り走れます。またたとえば、園庭内の全ての滑り台を一通り完全制覇しようとすると計数百mを移動しなければなりません。結果的に、本園の園児さんは自由な外遊びで、とても長い移動距離を(毎日)移動する事になります。このような移動距離の長さ=運動量は、お子様の健康、健やかな育ち、丈夫な身体作りにとって、とても大切なことです。
 
 さて、そのような普段の自由な遊びをお子様の運動の基礎とすれば、体操講師による体操保育はお子様の運動の応用です。本園では週に2回、日本こども体育協会から、体操の植垣先生その他の体操講師が来園して各クラスごとに体操保育がおこなわれます。年長組と年中組は新学期4月から、年少組は二学期の9月から始まります。
 
 体操保育は、カリキュラムに添って様々な内容が行われます。たとえば、年少組さんの9月の内容は、まず「ごあいさつ」「お話をよく聞く、よく見る」「笛の合図を聞く」「真っ直ぐ並ぶ」など、体操保育を受ける心構え作りから始まります。
 
 そうして、いよいよ「音楽に合わせた体操」「真っ直ぐ走る」「マット」「跳び箱」(年少さんは跳び箱を跳ぶのではなく「登ってジャンプ」から始まります)「サーキット」「平均台」に取り組み、徐々に運動量を上げ、パワー系スピード系を組み合わせながら、自分の身体を思うようにコントロールできる力を育てていきます。その間、上手くできた所をしっかり褒めながら、お子様のやる気を引き出しつつ体操保育は進行していきます。
 
 やがて、年中、年長と進むにつれ、より高度な運動、種目、課題に挑戦していきます。10月の運動会に向けての練習では、たとえば年長組さんは組体操やパラバルーン等、かなり高度な競技にも挑戦し、当日はご家族皆様にその成果をご観覧いただきます。
 
 また夏期には園舎屋上のプールで、プール遊びや水泳指導が行われます。
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音読絵本

 あかつき幼稚園では、読書習慣を身に付け本好きの子になってほしいという願いから、平成18年4月から、新しく「読書好きを育てるための音読絵本」の指導がスタートしました。 

 子どもたちは、音読絵本を通して、絵本に対する興味・関心が育ち、やがて本に親しむ態度が育ちます。 そして、本に親しむ態度を通して、将来人生を堂々ときり拓いていく力、高い意識と高い意欲を持った人間を育てることを目的とする、たいへん遠大な志を持った保育です。 

 音読絵本は、あかつき幼稚園のミッションである「21世紀を豊かに、幸せに…」の中の、主として「豊かに」の部分に大きく資する保育として導入されました。 ここでいう豊かにとは、経済的な豊かさをも意味しています。 

 ここで、元マイクロソフト日本法人社長の成毛眞(なるけ・まこと)さんの言葉を引用いたしましょう。 

『私は「能力ある人を峻別する(際だってはっきりと分ける)目安が読書をするか、しないか」だと思っています。 別の言葉でいえば、人としての基礎能力である教養の多くは読書を通じて培われるからです・・・』 

 また、出典は忘れてしまいましたが、「人間とは、それまで読んできた本の総計である」という言葉もあります。 このように「本を読む」という活動が、人生に与える影響、お子様の将来の運命に与える影響は大きいのです。 

 
「でも、お勉強みたいで、子どもたちイヤがるんじゃないかしら?」

 いいえ、年少さんをはじめ子どもたちは音読絵本が大好き!  なぜなら、まず第一におもしろい!  それと、音読指導の保育では「間違えてる」とか、「読みなさい」とか、「○○しなさい」が一切ありません。(もっとも、違うページを開いているときは、それとなく、なおしてあげますが‥‥) 本好きにしてあげるのだ、という基本を何よりも大切にしているからです。 

 子どもたちにはぜひ、絵本大好き、本大好きな子になってほしいと願っています。 無理することも慌てることも一切ありません。 本好きになれば、あとは自分でいろいろな本をどんどん読んでいくようになるからです。​
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自然と触れ合う活動

園庭内の畑では、四季を通じて様々な野菜や果物が育てられています。 季節によって、苺、スイカ、エンドウ、茄子、麦、その他いろんな作物が観察できます。 また、春は玉葱、ジャガイモ、夏はプチトマト、秋はサツマイモのお芋掘りなど、子供達自身で収穫の喜びを味わえる機会も作っています。 上の園庭には、柿、蜜柑、ビワ、イチジク、レモン、などいろんな種類の果樹が植わっています。 また、園庭内のいろんな場所に、チューリップ、アイリス、パンジー、あやめ、ヒマワリなど季節ごとにいろんな種類の花が植えられています。
 幼稚園の隣には、広大な田圃や畑が広がっています。 お天気の良い日には時々お散歩に出かけます。 まるで遠足みたいな気分になるので子供達は大喜びです。

学校法人上田学園 
認定こども園
あかつき幼稚園
〒593-8312
大阪府堺市西区草部1601番地
TEL.072-273-0300
FAX.072-260-2320
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